21.6.28 ニュース深堀り「なぜ日本は賃金が上がらない」

今日はイベントがあってしっかり新聞を読めていません。

日経をちゃんと見るという企画は、見ると4日続いていたようですね。

新聞を見るというのは習慣化していきたいものです。

ある説によれば習慣化するのに33日かかるそうですね。前のも合わせると7/33で習慣化まで20%ってところでしょうか。

 

脳の信号をAIに学ばせ、手を使わずに文字が打てるシステムを開発したという記事を見ました。喜ぶべきですが、あまりにも技術の進歩が速く、自分は置いて行かれるのではないかと怖くなりました。しかし技術の進歩が速いんではなく、情報を知らなかっただけなんだと思います。このような素晴らしい技術が短期間で実現されるわけがなく、長い期間を要し試行錯誤もあったでしょう。情報を持っているということは私の心の健康をよくするようです。

 

「安い日本」というコーナーがあります。日本の賃金は高くなりません。商品価格も、消費者のことを考えるとあげづらいです。その間に他の国は豊かになっていきます。安い日本が目を付けられます。グローバル化により買われなかった層にまで商品が買われます。日本人には輸入品にも手が届きません。

 

利潤が出るはずですが、そこはどこに消えているのでしょう。

 

ここだけ書かれていなかったので私にはわかりませんでした。「値上げや賃金を上げられない傾向にある」、「消費者は値上げに敏感で、値上げをすると明らかに売り上げが下がる」ということは読み取れましたが、賃金が上がらないのはなぜでしょうか。

外国で上げた利益を賃金上昇に反映できないのでしょうか。

 

自分なりに考えてみました。

  • 海外で利益を上げるようなグローバル企業が少ない
  • 利益率や生産性が低い
  • トップが利益をかっさらっている
  • 大半を内部留保に回している
  • 何らかの圧がかかっている

日本の大部分は中小企業です。グローバル化の恩恵にあずかれるのはほんの一握りの人だけで、日本が変われるだけのものではない、という理由。

売り上げが伸びていても利益率が悪かったり、人を多く雇い過ぎていたりしていたらお金は少ないままですよね。これが考えうる二つ目の理由。

3つ目はもう個人の問題ですね。それぞれの企業の実態なんか、わかりません。ただ、アメリカの社長の給料は23億に対し日本の社長はせいぜい1億ぐらい、と、日本人の社長は貧乏なイメージがあります。

日本の企業は内部留保が多いイメージです。コロナで内部留保が見直されていますが、私はあんなにため込む必要はないと思います。それを使って賃金を少しでも上げれば、日本経済はよくならないんですかね。

あとは経団連とか、外部の圧がかかっているとか。ここら辺の仕組みはよく知らないんでただの勝手な想像ですが、業界ごとに賃金が決まっていて、勝手に上げられないとか。経団連といえば賃金交渉が思い浮かびますが、あれってたった何百円の交渉なんですよね。それ意味あるのって思います。働いてる者としてはもっと上げないと意味ないのに、って思わないんですかね。

 

日本は民主主義と共産、社会主義の悪いとこどりをしているのではないか、と思います。中国の逆です。中国は経済は資本主義化していますが、一党独裁、国はいくらでも人材や国家予算を好きに出来るので、国にとっては両方のいいとこどりをしています。

他方で日本は資本主義経済で民主主義ですが、国民はまるで社会主義のような平等を求めているので、社会福祉費だけが膨らみ、企業の手厚い福利厚生の上で胡坐をかいています。

欧州はアメリカのようなバチバチの資本主義ではありませんが、割り切るところはしっかり割り切ってっています。

北欧も社会福祉費の負担は大きいですが私たちにとっては高すぎる税収でバランスを保っています。

ちなみに日本はどこでバランスを取っているかというと、国債です。金をすりまくって帳尻を合わせています。そんな理屈通っていいのかよ、と思いますが、ここから先は経済学のお話なので、ちゃんと学んでいない者は黙っておきます。

 

やはり今の日本に積みあがっている問題は政治家、企業、そして私たち個人みんなが絡み合っているものだと思います。日本には日本のやり方があっていいと思いますが、世界で1番を目指すにはそれでは厳しい。だって労働者に金にものを言わせて労働生産率上げまくりな国とか、国で一丸となって成長産業に投資する国とかがいるんですよ。その様な国は弱者は置いてけぼりです。アメリカは社会福祉を捨て、中国は農村と都市部の格差がものすごく激しいです。そんな中で労働者以外に金をあげて、労働生産率は上げず、賃金も上げない。まだGDP世界第3位の地位にいることが信じられないです。ある意味すごいのかも。

 

仕組みを変えるのは企業ではなく国の仕事ですよね。人一人の力で何とかなる問題ではありません。自分でこんなこと書いててなんか憂鬱になってきました…

 

追記:調べてみると、非正規雇用の拡大も賃金が上がらない一因であるようです。うーん。